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担当教員の研究最前線

リグニンの立体構造解析を軸にした生物素材の化学構造と化学的反応性の定量的関係の研究

リグニンは植物細胞壁に20~30%含まれており、植物が長い進化の過程で最終的に獲得した難分解性物質です。その難分解性ゆえに、地球に有機物質(バイオマスおよび化石資源)を大量に蓄積し、大気中の酸素濃度を現在のレベルに高める上で大きく貢献した物質です。その難分解性の理由を解明する事は、生物素材を基に様々な分子設計をする上で大変重要です。私たちは、リグニンの立体構造を解析する手法を開発し、反応性と化学構造との関係を詳しく解析してきました。図はリグニンが光学的に不活性-ラセミ体として存在する事を世界で初めて実証したデータです。天然で生産される物質がラセミ体である事は大変珍しく、難分解性と深く関係していると考えられます。

リグニンの立体構造解析のための手法-オゾン分解法-
リグニンの主要な部分構造であるβ-0-4型構造の絶対立体配置

木材化学研究室

まつもと ゆうじ
教授 松本 雄二
専  門: リグニン化学
バイオマス変換化学
担当授業: 木材化学
植物バイオマス化学ほか
趣  昧: 音楽・園芸