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関連専攻における大学院生の研究

守屋翔一
透過型中性子木材含水率計の開発
木材の品質管理上、製材用含水率計の精度向上及び新しい含水率計の開発は望まれており、これまでに高周波やマイクロ波などを用いた含水率計が開発されています。今回、私たちは、短時間でかつ非接触、連続的に測定可能であり、透過性が高いという特徴をもつ中性子の性質に着目し、実際に含水率計の試作機を作製し、実験を行いました。中性子数と含水率の間に相関関係があるという結果が出ましたが、測定する木材の密度によってその関係性に違いが生じることがわかったため、現在は、精度向上に向け、密度に対する補正方法の確立を目指し、実験を進めています。
(守屋翔一・生物材料科学専攻 修士課程1年)
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木材の腐朽進行シミュレートに関する研究
木材を利用する上でシロアリ、腐朽菌などによる生物劣化は避けて通ることのできない問題です。しかし、構造物に利用されている木材が腐朽したことを外部から発見することはとても困難です。そこで本研究では木材の腐朽進行をコンピュータ上でシミュレートことに着目しました。現在、そのためにX線CTスキャナを用いて腐朽材の密度分布を調べ、拡散方程式などを用いた腐朽モデルの構築に取り組んでいます。
(前田 啓・生物材料科学専攻 博士課程2年)
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接合部を先行降伏させる耐力壁の構造設計法に関する研究
元来、日本は地震国であり、木造住宅の耐震性については非常によく研究されています。木造住宅の構法は多岐に渡っており、代表的なものとしては在来軸組構法や枠組壁構法などがあります。一方、海外では厚板耐力壁を使用した大規模木造建築が建立されており、日本でも“公共建築物木材利用促進法”が施行されたのを契機に注目が集まっています。私はそのような厚板耐力壁を使用した新しい構法に着目し、その設計法の妥当性を検証しました。
(落合 陽・生物材料科学専攻 修士課程2年)
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写真準備中
準備中
準備中
(秋山信彦・生物材料科学専攻 博士課程2年)
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木製品の環境性能評価から木質新素材の開発へ
地球環境保護の取り組みが経済活動に及ぼす影響の定量評価法としてライフサイクルアセスメントが主に知られています。私は卒業研究で、プラスチック等が原材料として競合関係にあるパレットに着目し、原材料調達から製造、利用、廃棄・リサイクルに至るライフサイクルフローにおける二酸化炭素排出量を求め、木製品の利用促進の優位性を明らかにしました。研究の過程で、木材を利用した製品開発に対する興味が高まったので、修士課程では、環境と人に配慮した新しい木質材料の開発に取り組んでいます。
(林 隆三 ・ アジア生物資源環境研究センター
環境材料設計学研究室 修士課程1年)
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