21世紀は生物材料の時代
化石資源に偏重した現在の社会システムは大気中の二酸化炭素の増加による地球温暖化問題や石油の利権に絡む国際的な政情不安を引き起こすなど、人類の将来に対して大きな暗い陰を落としつつあります。
ここから脱して安定した持続的な社会を実現するためには、植物資源を中心としたバイオマスから私たちの生活に必要な物資の多くを効率的に生産するプロセス技術を開発し、またバイオマス生産と消費の循環バランスを考慮してシステム化された持続的に安定した環境共生社会を構築することが必要です。
この目標にむけて、生物材料科学専攻ではバイオテクノロジー(生物工学)、グリーンケミストリー(環境に優しい応用化学)、マテリアルエンジニアリング(材料工学)を組み合わせて植物バイオマスを多目的に利用するための新しいプロセス技術と新しいバイオマテリアルの開発を目指して教育・研究を進めています。