木質材料学研究室

研究室のホームページ http://webpark1795.sakura.ne.jp/u-tokyo_woodb/

研究の内容

木材は再生可能で環境に対する負荷が少ない生物材料であり、また、木材を利用することは二酸化炭素の貯蔵につながり地球温暖化防止にも役立ちます。木質材料学研究室では、主に建築用構造材として木材を最大限に有効利用することを目指し、基礎から応用までの一連の研究を進めています。

基礎的な部分では、主に木材の物理的な性能を対象にしています。木材は自然材料のため、鉄やコンクリートと違って、人がコントロールして品質を均一にすることが出来ません。建築用構造材として取り扱うためには、製材、木質材料に関わらず、変形性能や強度特性を把握しておくことがとても重要です。応用研究としては、木質構造物の設計やその構造安全性、耐久性向上のための研究が大きなテーマです。正しい設計を行えば、木造建築は十分な耐震性能、耐火性能が得られることが分かっています。その体系化に向けた実験的・解析的検討、木材利用を促進させるような新たな構法開発などを行っています。

また、課外活動ですが、木製パビリオンの設計・製作も行っています。実際の建築におけるプロセスを学ぶことも想定し、設計・加工・建て方の全ての過程を学生達だけで行っています。製作された作品は、学園祭である五月祭にて、毎年展示しています。

木質材料学研究室

耐力壁の面内せん断試験

木質材料学研究室

張弦梁の曲げ試験

木質材料学研究室

五月祭の木質パビリオン展示

最近の研究題目

  • 1. 木材の面圧剛性算定式の再検証
  • 2. 木材における応力緩和機構の解明と標準試験法の検討
  • 3. 構造用木材のせん断弾性係数とヤング係数の関係に関する研究
  • 4. 超厚合板の材料特性と平行層理論による検証
  • 5. 幅はぎ接着がCLTの面内せん断性能に及ぼす影響
  • 6. 構造用木材の縦圧縮性能およびCLT木口面の部分圧縮性能の解明
  • 7. 円形接合具による支圧を受けた木質系面材料の力学的特性と影響因子の解明
  • 8. 木質構造用ビスの繊維平行・直交方向の引抜耐力推定式の提案:
  • 9. ハウトラス形式の平行弦トラスの研究開発
  • 10. 下弦材に鋼材を用いた木造張弦トラスの研究
  • 11. ガラスを面材に用いた耐力壁の研究開発
  • 12. 高耐力たすき掛け筋かい耐力壁の標準仕様の開発
  • 13. 中大規模木造建築物への適用を企図した高強度合板耐力壁の設計手法の構築
  • 生物材料物理学研究室
  • 木質材料学研究室
  • 製紙科学研究質
  • 森林化学研究室
  • 木材化学研究室
  • 高分子材料学研究室
  • 生物素材科学研究室
  • 環境材料設計学研究室(アジア生物資源環境研究センター)
  • セルロース化学研究室
  • 生物素材化学専修 東京大学農学応用生命科学課程
  • 木質構造科学専修 東京大学農学応用生命科学課程
  • 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 木造建築コース