環境材料設計学研究室(アジア生物資源環境研究センター)
研究室のホームページ http://smd.anesc.u-tokyo.ac.jp/
研究の内容
木材や竹材などの木質は、持続的利用が可能な天然資源です。木質資源の循環利用システムをデザインするには、使用時の3R(リデュース、リユース、リサイクル)を実践し、木質材料の使用期間を長期化することによって、『木材の使用量≦生産量』を成立させることが不可欠です。
当研究室は、低環境負荷型ライフサイクルデザインの確立を目的として、スギやタケ、メラルーカなどのアジアに賦存する未利用あるいは低位利用生物資源を対象とした機能性材料の創成とそれらを組み合わせた用途展開(住宅・家具等)に取り組んでいます。また、原料の調達から、マテリアル生産・流通・利用・リサイクル・廃棄を包括するバイオマスフローの検討など、環境共生・資源循環型社会の実現に貢献するための研究を行っています。
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圧縮木材の横断面(細胞壁の緻密化)
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可とう性木質材料の曲げ変形
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木質製ボルト・シアープレート接合
最近の研究題目
- 1. 木質材の軟化挙動と塑性加工性能
- 2. 木質材の横圧縮変形挙動の解明
- 3. 機能傾斜材料の設計と製造技術の開発
- 4. 木質接合具の開発
- 5. 木質接合部および架構の解析と設計
- 6. バイオ燃料導入や持続可能性についての検討
- 7. 木質の普及拡大・木質を通した環境教育についての取り組み