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担当教員の研究最前線

生物素材を有効利用するための粘接着現象の解明

接着の技術は紀元前のエジプトから利用されています。しかし、その現象は未だに科学的に解明されていません。接着することはわかっても、接着のメカニズムはわかっていないのです。私たちは走査型プローブ顕微鏡、二次元相関分光分析といった新しい分析手法を用いて、接着剤の表面や界面の、ナノレベルの特性や化学構造を、明らかにしてきました。また、これらの分析技術をキチン複合材料等の生物素材の解析にも応用しています。
地球上で植物によって固定される炭素は、エネルギー化してCO2として排出されても問題はないはずです。しかし、その炭素をより長く固定化することで、二酸化炭素の増加は食い止めることができると考えることもできます。我々の粘接着現象の解明により、炭素の固定化に貢献できればと考えています。
詳しくはこちら(研究室ホームぺージ)。

相分離系粘着剤の表面(AFM画像からの模式図)
AFMによる相分離型ポリマーブレンドの形状効果の確認
2次元FT-IR分光分析によるキチンの水酸基領域の同定

高分子材料学研究室

たけむら あきお
准教授 竹村 彰夫
専  門: 高分子材科学
接着科学
担当授業: 高分子材料学ほか
趣  昧: 食べ歩き