研究室紹介

生物材料物理学研究室

木材物理学研究室

木材物理学は、人類の文明と長く関わってきた木材の物理学です。生物は複雑な構造をうまく統合して、すぐれた物性を発現します。木材をはじめとする生物材料を育て、より賢く使いついでいくことが、私達の生活を未来へと繋いでいくことになります。木材を身近で使いやすい材料として社会に定着させるために、建築から分子レベルのミクロの世界までを対象に研究を行なっています。

木質材料学研究室

木質材料学研究室

環境的視点からも、人間との親和性の面からも新たな注目を集めている木材、その木材を最大限に有効利用することを目指して研究しているのが木質材料学研究室です。木質系未利用資源・低質資源・廃棄物などを原料とした新材料の開発とその性能解明に取り組んでいます。また、木質構造体の、耐震性や居住性能向上に関する研究などを進めています。

製紙科学研究室

製紙科学研究室

高結晶性ナノフィブリルの集合体であるセルロース、キチン等のバイオマス多糖から、TEMPO触媒酸化法を用いることにより世界で初めて、完全ナノ分散した新規バイオナノファイバーの調製に成功しました。関連バイオナノ素材の基礎および応用展開研究を進めることにより、環境対応型の高機能材料の開発を進めています。

森林化学研究室

森林化学研究室

地球上に存在する植物資源の約9割は森林の樹木が占めていると言われています。森林化学研究室では、その樹木が光から得たエネルギーを利用して二酸化炭素と水から樹幹を形成していく生合成プロセス、またそれが微生物の働きにより再び二酸化炭素の水に戻っていく生分解プロセスについて学ぶことを教育と研究のテーマとして取り上げています。

木材化学研究室

木材化学研究室

植物バイオマスの"化学"が研究の対象です。研究室の名前に「木材」を戴いているのはバイオマスの圧倒的部分が樹木の細胞壁として存在するからです。基礎研究として、植物細胞壁を構成する個々の成分の構造や化学的反応性の解析、複数成分の分子集合体の存在形態の解明などがあり、それらの知見と有機的に関連させて、バイオマス有効利用の研究を進めています。

高分子材料学研究室

高分子材料学研究室

高分子材料学研究室は、従来からある合成高分子材料のよりエレガントな利用方法を追求する一方で、未来型の環境にやさしいバイオマス由来材料や生分解性材料の創製を精力的に試みています。化学的あるいは生物学的手法により新規高分子材料を合成・分析したり、物理的手法を用いて材料の様々な物性を評価・解析したりと、幅広い知識分野を駆使して研究課題に取り組んでいます。

生物素材科学研究室

生物素材科学研究室

生物や生物を取り巻く自然のなかから新たな研究対象を抽出し,詳細な実験観察や数理モデリング,数値シミュレーションなどを用いてメカニズムの解明に取り組んでいます.また,メカニズムの理解を足掛かりにして,バイオマス素材を利活用するための研究も行っています.

環境材料設計学研究室(アジア生物資源環境研究センター)

環境材料設計学研究室(アジア生物資源環境研究センター)

樹木の形態は、生育環境に対して適切な材料設計・構造設計が図られています。環境材料設計学研究室では、複合構造体としての木質(木や竹)の特性を理解し、材料として活用することを目差しています。アジアに賦存する生物資源を対象として、機能性生物材料の創成とそれらを組み合わせた用途展開(住宅・家具等)、バイオマスフローの検討など、環境共生・資源循環型社会の実現に貢献するための研究を行っています。

セルロース化学研究室(磯貝特別教授研究室)

セルロース化学研究室(磯貝特別教授研究室)

セルロースは植物主成分の約50%を占める多糖で、大気中の二酸化炭素から生合成される再生産可能な、地球上でもっとも大量に蓄積されている生物資源(バイオマス)です。当研究室では、「化学」と「構造解析」を手法として、セルロースの構造や機能などの基礎研究、および高度利用を目指した応用研究を進めています。

  • 生物材料物理学研究室
  • 木質材料学研究室
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  • 環境材料設計学研究室(アジア生物資源環境研究センター)
  • セルロース化学研究室
  • 生物素材化学専修 東京大学農学応用生命科学課程
  • 木質構造科学専修 東京大学農学応用生命科学課程
  • 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 木造建築コース