高分子材料学研究室
研究室のホームページ http://www.fp.a.u-tokyo.ac.jp/lab/polymer/index.html
研究の内容
高分子は、人類の生活に欠かすことの出来ない材料の一つです。
高分子材料学研究室では、石油を原料としない、再生産可能な天然多糖類や木質バイオマス資源を原料とした「バイオマスプラスチック」と、使用中は従来のプラスチックと同じ性能を発揮し、使用後は環境中で分解する「生分解性プラスチック」に関する研究を中心に進めています。
化学合成、生物合成、物性評価、構造解析、酵素分解など、高分子の化学・材料学・構造学・環境化学・グリーンサステイナブルケミストリーの幅広い観点から、環境にやさしいプラスチックの基礎から応用までの様々な研究を行い、持続可能な社会の構築に貢献することを目指しています。
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プラスチックを蓄積した微生物とバイオポリエステルから作製した繊維・フィルム・ナノファイバー
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大型放射光を用いた繊維の高分解能X線写真とポーラス繊維のX線トモグラフィー像
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虫歯菌の酵素を用いた非天然型高分子多糖類の合成
最近の研究題目
- 1. バイオマスからの化学合成法による新規高性能バイオマスプラスチックの創製
- 2. 天然高分子多糖類からの高性能バイオマスプラスチックの創製
- 3. 非天然型高分子多糖類の酵素触媒重合
- 4. 微生物が生合成するバイオポリエステルの高強度繊維・フィルム化技術の開発
- 5. 生分解性プラスチックの基礎物性評価と環境および酵素分解
- 6. 分解酵素を用いた生分解性制御技術の開発
- 7. 生体吸収性材料の開発
- 8. 大型放射光を用いた高分解能X線構造解析と反応場における動的構造の解析
- 9. 透過型電子顕微鏡や原子間力顕微鏡による高分子結晶の観察と構造解析
- 10. オールバイオマス複合材料の開発
- 11. 高性能バイオプラスチック製品への応用 〜コンパウンド・成形加工技術の開発〜